こんにちは、こなつです。
今日2月15日はTotal Defence Day(トータルディフェンスデー)でした。
1942年に日本がシンガポールを攻め落とした日です。
シンガポールは、日本軍に占領された悲劇を忘れないぞ!皆で力を合わせて国を守るぞ!という教育をしています。
そしてトータルディフェンスというのは脅威や課題への総合的な対応であり、軍事的な意味だけでなく、市民的、経済的、社会的、デジタル的および心理的に防衛するという意味を持っています。
去年息子はトータルディフェンスデーに消防士の絵を描いていましたよ。
ちょっとナーバスになるTotal Defence Day
しかしこの2月15日は、日本人とシンガポール人のミックスの子供を持つ親として、少し心配な日でもあります。
というのは、戦時中にシンガポール市民が日本軍に処刑されたというような内容を教えた学校で、日本人の親を持つ生徒が他の生徒に意地悪な事を言われたり、されたりするっていうのを実際に耳にしたことがあったからです。
しかし現在息子は3年生ですが、今年も含め特に戦争のことを学校の集会で話されたりはしなかったそう。
学校によって教育が違うのですね。
友達の子供の学校では、日本軍に占領されたというビデオを見させられたとか。
国をあげて国防の意識を持たせるのは結構なことですが、差別が生まれるような教育はして欲しくないと思います。
子供たちが日本人に対して変な偏見を持たないよう配慮して教育していただきたいです。
日本人の血を引く子供たちには、何の罪もないのですから。
PWS 公共警報システム
話は変わって、今日の午後6時20分に、シンガポール全体にPWS (The Public Warning System, 公共警報システム) のサイレンが鳴りました。
これは追悼の意味なのかと最初は思いましたが、実はそうではなく、一般市民にPWS信号を理解させ、信号を聞いたときにどのような行動をとるべきかという認識を高めるためのSCDF(シンガポール民間防衛隊)の取り組みの一環なのです。
PWS…The Public Warning System 人命や財産を危険にさらすような差し迫った脅威を一般市民に警告するシステム。
SCDF…The Singapore Civil Defence Force、内務省管轄の組織で、主に消防、救助、救急医療サービスを提供。
サイレンの種類によって警告が違います。
今日午後6時20分に鳴ったサイレンは、このサイトの表の3番目にある”Important Message“の信号です。
サイレンが鳴ったらすぐにテレビかラジオをつけて、重要な放送を聞かないといけないらしいです。
今日はその練習というか、再認識の呼びかけのようなもの。
テレビをつけてみたら、Mediacorpのチャンネルはすべて Important Message 信号の画面に。
3種類のサイレンをちゃんと覚えててくださいね的なメッセージ。
何か本当に重要なお知らせがあるのかも、と思っちゃいました。
何も危険が迫るような事は起きて欲しくないですが、勉強のために3種類のサイレンを聞いておいた方がいいと思いますよ。
トータルディフェンスはコロナにしても、サイバー攻撃にしても身近にある危険から自分で身を守らないといけないという事を教えてくれる日でもあります。
それにしても今日は少し息子のことを心配していましたが、何事もなくてよかったです。
それでは。
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