今朝はシンガポール、激しい雨が降っていました。
私は雨が降るとちょっとホッとするんです。
なぜかというと、水をもらっていない木や草がきっと喜んでるって思うからです。
シンガポールは外国人労働者と思われる人たちが、道路の脇のきれいに整えられた木々や草花に時々水やりをしていますが、お金がある国だなって思いますね。
日本に帰ったとき地元の道路を車で通ると、中央分離帯に枯れた草がボウボウと生えっぱなしなのが目につきます。
そんなシンガポールでも絶対手が回らない木々もあるはずです。
私の家の近くに池がありますが、誰も足を踏み入れなさそうな雰囲気で、きっと水やりなんかもしてないと思います。
だから雨が降ると、私はそういった人に手入れされていない木々に思いを寄せてしまうのです。
そして、雨が降ると思い出すことがあるのです。
それは、あるオーストラリア人が雨の日に言った言葉です。
ある雨の夜
「屋根があってよかった」
嵐のような強い雨の夜、ベッドに横たわりながら何気なく彼が言った言葉。
「雨の日に屋根があってよかった」
「温かいベッドで寝られているし」
「僕にはちゃんと住むところがある」
と。
ずっと昔のことですが、時々思い出してしまいます。
彼は別にホームレスをしたことがあるわけではないですよ。
最低限の幸せ
この屋根がある幸せって、みなさん、あまり考えたことがないんじゃないでしょうか?
少なくとも私は当時、屋根なんかで幸せを感じるってすごいセンスの持ち主だ、と思いました。
普段気づきにくい事ですが、無事に生きている事がありがたい、よかったと思えるって素敵だなと思います。
何かがうまくいかなくて悩んだり、自分に自信が無くて嫌になったり、不安で寝られない事もあるかもしれません。
でも、自分は屋根のあるところで寝られているって考えたら、ちょっとホッとしませんか?
幸せを感じる必要はありません。
いつか雨の日の夜、ベッドで眠りに入るころ、
「うちには屋根があるな」
って思い出してくれるとうれしいです。
雨の打ち付ける音を聞きながら。
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