こんにちは、こなつです。
(※これは2022年に書いた記事のリライトです)
今年2023年は1月22,23日がChinese New Year(旧正月)の祝日になります。
私は10年以上前にシンガポール人の夫と結婚したのですが、CNYのお祝いは親戚の人たちとレストランで中華料理を食べたり、ある親戚の家で開かれるパーティで様々な料理を食べるという感じで、何が正月料理なのかよくわかっていませんでした。
魚生(イューシェン)だけは典型的なCNYの食べ物なので知っていましたけどね。
そこでよそのご家庭は一体何を食べるのだろうと、興味が沸いていろいろなお友達に聞いてみました。
もちろんチャイニーズの家庭の正月料理ですよ。
さて何を食べているのでしょうか?
CNYで食べる料理
魚生(イューシェン)
まず、絶対食べるのは魚生(イューシェン)、刺身入りサラダです。
イューシェンは前菜のような感じで、食事の最初に儀式のような事をして食べます。
一人の人が縁起のいい言葉を呪文のようにかけながら、細切りにした野菜の上にサーモンやライムジュース、プラムソースなどの食材や調味料を追加していきます。
最後に皆でお箸で野菜などの具材を豪快に高くすくい上げて、”Huat Ah!!”(フアッラー・富と繁栄)、”Tio Toto!!”(ティオトート・宝くじ当たれ)、”More Money!!” など様々な願いを叫びながら混ぜる、シンガポールでは知らない人がいない有名なローヘイです。
(※ローヘイは行為で、食べ物がイューシェンです)
大勢の人でやるほど楽しくにぎやかな感じになります。
先日コーヒーショップ(屋台)で突然すごく大きな声が聞こえてきたので、喧嘩かな?と思ったらローヘイでした。
レストランではお店のスタッフが準備をやってくれますが、前回はコロナのせいで義理の両親の家で少人数でやったので、みな食材の追加の順番などよくわかっておらず、適当な感じになってしまいました。
詳しく知りたい方は「魚生」または「Yusheng」で検索したらたくさん出てきますよ。
アワビ
アワビもCNYに好んで食べられます。
今年は特に何個もアワビの缶詰(しかも最高級品)をいただいたので、今まであんまり美味しく調理できていなかったことを反省し、今回は美味しいアワビ料理をいくつか作ってみたいと思います。
ツイッターの皆さんのおかげで、アワビソースで作る炒め物や炊き込みご飯などよいアイデアをいろいろいただきました。
ありがとうございます!
中華料理いろいろ
あとは各家庭の出身地やレストランによる感じでしょうか。
具材の発音が縁起のいい意味に聞こえる料理を食べたりするのは、日本のおせち料理と同じ考え方ですね。
髮菜蠔豉(ファッチョイ・ホウシー)Black moss seaweed with braised dried oyster、算盘子(サンパンツー)Yam Abacus Seedsなんかもあるそう。
(画像が無くててすいません、うちは食べないので)
他には魚、エビ、ローストポーク、フカヒレなんかも食べます。
CNYで食べるお菓子やスナック
プラスチックのコンテナや缶に入っている焼き菓子
パイナップルタルト
パイナップルタルトは、典型的なCNYのお菓子ですね。
どこの家庭でも用意されていますし、手作りする人も多いですよ。
ラブレター
ココナッツ味の薄〜いクッキー。
これは壊れやすいので、そっと扱わないといけません。
kuih bangkit クエバンキ
これは私がCNYで食べるお菓子の中で一番好きなビスケットです。
Keleのクエバンキを食べたときにファンになりました。
タピオカ粉で作った、ホロリと口の中で溶けるお菓子です。
和三盆のお菓子に少し感じが似ているかもしれません。
その他いろいろ
他にもピーナッツクッキーやコーンフレーク、フィッシュクラッカーなどたくさんあります。
これらのコンテナに入ったお菓子はスーパーでも売られていますし、デパートやモールの菓子店でも売られています。
値段は色々ですが、どんなものなのか試しに買うだけならスーパーにあるものでいいんじゃないでしょうか?
で、も、やはりお菓子屋さんのお高めなほうがより美味です。
Amazon Fresh(ネットスーパー)で買うと最短当日配達してもらえます。
肉干(バークワ)
例えると甘いポークジャーキー。
最近はチキンやビーフのものも売っています。
私は以前バークワを甘くて好きじゃないなぁと思っていましたが、年数が経つうちにだんだん慣れてくるものですね。
アツアツにするとちょっと美味しいです。
今年も夫の友達から有名店 Lim Chee Guan の物をいただきました。
Kue Lapis(クエラピス)
クエラピス、私たちはラピスケーキと呼びます。
このケーキが高価なのは、一層ずつ焼くので手間がかかるのと、大量の卵とバターが使われているからです。
バウムクーヘンに見かけは似ていますが、味はかなり違います。
しっとりとして濃厚でほんのりスパイスの味がします。
ハイカロリーですが、CNYには絶対食べたいケーキで私は好きです。
年糕(ニェンガオ)
これはお菓子と言っていいのかよくわかりませんが、もち粉とブラウンシュガーなどで作ったお餅。
私はニェンガオを食べたことがありませんし、なかなか買うのに勇気がいります。
お友達によると強烈に甘いらしいです。
紅龜粿(アンクークエ)
うちはCNYでアンクークエを食べたりしませんが、お友達の家では食べるそう。
お祝い事で食べることが多いお菓子です。
お餅の中身はピーナッツやスイートビーンなどの餡がありますが、夫はピーナッツが好きで私はピーナッツ以外をいつも選びます。
日持ちはしないのでなるべく早めに食べたほうがいいですよ。
まとめ
CNYの料理はアワビやホタテ、エビなど豪華な食材なら何でもありって感じですかね。
日本と違って正月に食べるドライなお菓子の種類が多いと感じます。
来客用にパッと簡単に出せるからかもしれません。
そうそう、小さいパックのドリンクも来客用の定番ですよ。
旧正月が関係ない方も、どれか試しに食べてみたい気になりませんか?
シンガポールのCNYの食文化を体験するために、いろいろ買って試食してみても楽しいかもしれませんね。
おまけ
CNY前にいろいろな方からお菓子やみかん、バークワなどをいただく事が多いのですが、今年のハイライトはこのお魚のかご。
品物がいっぱい詰まってゴージャスですね。
アワビにツバメの巣にチキンスープとチャイニーズらしいセレクションに加え、西洋の食文化のワインやチョコを取り入れた、なんとも不思議なセット。
ツバメの巣のドリンク、皮膚の健康や免疫力の強化にいいらしいんですけど、味がちょっと苦手です。。
それでは。
お読みくださってありがとうございます!
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